« アプリ一覧に戻る

なぜ今、古いPowerPC Macを使い続けるのか

Apple silicon の素晴らしさは知ってます。メインで使ってます。

Tiger や Leopard を積んだPowerPC Macは、もう20年選手です。それでも多くの機体は今も普通に起動し、当時のソフトも動き、キーボードや画面の感触は今でも心地よいものです。PowerBook G4は長時間のテキスト編集にこれほど相性の良いキーボードは他にないでしょう。「今のWebサイトが快適に見られない」というだけの理由で手放してしまうのは、もったいない話です。このページでは、古いMacで実際に何が困りごとになるのか、そしてそれにどう対処できるのかを、いろいろ考えました。

実際に困るのは「ハードウェア」より「ネットワーク」とそれを支える「ソフトウェア」

先に音を上げるのはハードウェアではなく、たいていネットワーク周りのソフトウェアです。今のWebサイトの多くは Tiger/Leopard時代のブラウザが想定していないTLSバージョンやJavaScriptの上に成り立っているため、普通に閲覧するだけでもすぐに苦労します。ファイル共有も同様の壁があります。現代のNAS・Windows PC・現行Macはいずれも SMB3 で話しますが、TigerのFinderはこれを理解できないため、ファイルの出し入れがそれだけで一苦労になります。

注意点をいくつか

ここからは、実際に使い込んで分かった「クセ」の話です。人によって、機種によって差はありますが、だいたい共通します。

緊急時の対応も覚えておきましょう。

このあたりは他にもいろいろあります。トラブルとの格闘も楽しみのうち——そう割り切って、Old Macライフを楽しんでください。

このサイトでできること

最近のUSBメモリは、大きいファイルのやり取りが出来るexFATが主流です。それがOSX Tigerでは読めません。ここで作ったのがexFATというツールです。もう「この形式は読めません。または壊れている可能性があります。フォーマットしますか」のメッセージに腹を立てることはありません。

快適に使い続けるための工夫

レトロコンピューティングに詳しい必要はありません。押し入れにPowerPC Macが眠っていて、まだ電源が入るなら、それはまだ十分に「使えるMac」である可能性が高いです。あとは今のネットワークやソフトウェアとの間に、いくつかの橋を架けるだけ。このサイトはその橋を提供していきます。

「AI使うと楽になんでもできるでしょう?」とよく言われます。そりゃ楽にはなりましたよ。私がPythonのコードをミスを直しながら300行書いている間に、AIはPythonとSQLiteを繋ぐコード3000行を、スペルもインデントミスもなく 3分くらいで書き上げます。でも実際は、Windows・PowerMac G4・iBook G4・M2 MacBook Air・MacBook 2010の中から最低3台、多い時は4台を並べて、手作業で動作確認とエラーログを取って、M2 MacBook AirのVSCodeに事実と方針を伝えながら、バグを1個ずつ潰していく作業です。これを100回くらい繰り返しました。書く速さは何十倍にもなりましたが、AIが行き詰まった時の確認・テスト・ログ取りは、結局1日がかりの手作業です。速くなった部分が8割、逆に難しくなった部分が2割、という感覚です。

そして今公開しているアプリの中には、PowerPCやIntel MacでもAIコーディングができるようにリリースしたものもあります(PPC Claude Agentや Advisor)。実際、私はこれを使って Firefoxのタブバーやブックマークバーの高さを調整したりしています。面倒な指示を出しても、中のCSSコードをきちんと出してくれます。