PowerPC MacからApple Siliconまで、クラシックなMac体験を届けるアプリを配布しています。なぜまだ使えるMacを捨てるのか。究極のエコは使い続けること。
古いIntel MacにClaudeとGeminiを連れてくる、軽量なターミナル+GUIエージェントです。
PPC Claude AgentがPowerPC/Tigerを対象にしているのに対し、Advisorはその後のIntel世代—現時点ではMavericks(10.9)〜High Sierra(10.13)—
を対象にしています。標準のcurlが既にTLS 1.2に対応しているため、ツールチェーンの再構築なしでそのまま動きます。コマンド名はあえて中立なadvisorにしていて、会話中にプロバイダをいつでも切り替えられます。
きっかけは、ほとんど使わなくなった古いMacBookでした。最初は「今どきのコーディングエージェントは、古いVSCode (High Sierraだと1.85までしか入りません)では動かないだろう」と思い込んでいたのですが、これは単純な勘違いでした。動くものもあります。
ただ、仮に動いたとしても、AIのAPIは決して安くありません。せっかく古いMacを活かすなら、課金を気にせず気軽に使えるものにしたいと思いました。そもそもの目的も2つありました。ひとつは、ただの雑談相手というか、交換日記のような、気軽に話しかけられる存在が欲しかったこと。もうひとつは、せっかくAIを使うなら、ターミナルからサクッとコーディングの相談やファイル操作もできるようにしたかったこと。「優しい相談相手」の顔と「賢く無機質なAI」の顔、その両方を 1つのアプリで見せたい、というのがAdvisorの出発点です。GUIに「ノート」「コーディング」「ハッカー」という3つのテーマがあるのは、この2つの顔を行き来できるようにするためです。
advisorコマンドでも直接使えます。advisor.zipを解凍し、中のAdvisorを「アプリケーション」フォルダ(またはDock)に置きます。
ターミナル派の方は、Releasesページからソース版のzipをダウンロードしてbash setup.shを実行してください。使うプロバイダの選択、キーの案内・保存、advisorコマンドの設置、bash補完の設置、Advisor.appのローカルビルドまで自動で行います。
Advisor本体は無料ですが、実際にAIと会話するには、選んだプロバイダのAPIキーを利用者ひとりひとりが発行する必要があります。コードにAPIキーは一切含まれていません。Geminiのキーはaistudio.google.comで無料発行でき、クレジットカードの登録も不要です。Anthropicのキーはconsole.anthropic.comでの従量課金制で、claude.aiのサブスクリプションとは別のサイト・別の課金体系です。
| 動作環境 | Intel Mac、Mac OS X 10.9(Mavericks)〜10.13(High Sierra) |
|---|---|
| 未対応 | Snow Leopard〜Mountain Lion(10.6〜10.8) — 今後対応予定。標準curlがTLS 1.0にも届かないため、ソースからのOpenSSL/curlビルドが別途必要です。 |
個人の趣味プロジェクトにつき無保証です。MITライセンス。詳しいソースコードやライセンスは上記のGitHubリポジトリをご覧ください。
GUI本体(advisor_gui.py、標準のtkinterのみで外部Pythonパッケージ不使用)は、ターミナルから使うのと同じ単一ファイルのPerlエージェント(agent/claude-agent.pl --gui)をサブプロセスとして起動し、標準入出力経由で1行1件のJSONをやり取りします。エージェント自身は、人間がターミナルで打っているのか、パイプの向こう側のGUIが打っているのかを一切区別しません—read_file/write_file/list_dir/run_shellの各ツールも、Claude⇔Geminiのプロバイダ変換も、どちらの経路でも同じように動きます。
各会話ファイルはランダムなマスター鍵で暗号化され、そのマスター鍵自体はパスフレーズ(と、任意で合言葉)で包んでkey.enc / key.recovery.encに保存します。どちらか一方でマスター鍵を取り出せるので、パスフレーズを忘れても履歴が失われるわけではありません。暗号化そのものはopenssl enc -aes-256-cbcへのシェルアウトで行っていて、High Sierra標準のLibreSSLがそのまま使えます。秘密は環境変数経由でopensslに渡し、
ps出力やコマンドライン、ディスクには一切出しません。High SierraのLibreSSLは-pbkdf2に対応していないため鍵導出はMD5ベースとやや弱めですが、平文でそのまま置くよりははるかに安全という位置づけです。
setup.shを一度も実行していなくてもGUIが起動できる。
元々GUIは、setup.shが生成するラッパー~/bin/advisorが既に存在する前提で、無ければそのままエラーになっていました。今は、そのラッパーが無ければ同梱のclaude-agent.pl/
models.txtを~/claude-buildに自動配置してPerlエージェントを直接起動するフォールバック経路を追加し、さらにAPIキーも未登録であれば、通常のチャット画面の代わりにオンボーディング画面(プロバイダを選ぶ
→ ボタン一つでキー取得ページを開く → 貼り付け → 実際のAPIに投げて疎通確認)を表示するようにしました。スタンドアロン版のAdvisor.appとこのフォールバック経路の組み合わせで、「アプリをダブルクリック」から「AIと会話」まで、一度もターミナルを開かずに到達できます。
ソースコードはGitHubにあります。
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